Linux 上で Wine を使って Windows VST を動かす方法
とは?
ただし、Wine と VST Bridge を使っても動作しないプラグインとか普通にあるので、その時は諦めましょう
Linux 上で Wine を使って Windows VST を動かすための基本的な流れ
1. カテゴリ毎に専用の Wine prefix を作る
なぜかと言うと Windows 用 VST を動かす際に winetricks などの設定が競合状態になったりするためです あと一つの Wine Prefix にプラグインをまとめてしまうと、Wine Prefix が壊れた際のリカバリーで破滅します
2. VST Bridge 系のソフトウェアで Windows VST と Linux DAW の橋渡しをさせる
これについては VST Bridge の種類によって千差万別なので、各ソフトウェアの使い方を見てください
そしてこの手のソフトウェアは基本的に README が英語なのでがんばりましょう
あとこう言う Linux で Wine を使って Windows VST を読み込むなどの情報は日本語ではほぼないです
3. 最後に Linux DAW でプラグインを読み込ませる
これは Windows や macOS の DAW とほぼ同じ様な流れになると思います
ただし VST Bridge と Windows VST と Linux DAW の相性とかもあるので、色々と試行錯誤は必要です
あと何をどう頑張っても動かないプラグインは存在するので、その時は清く諦めましょう
Linux DAW で使える VST Bridge の一覧
これが一番ソースコードが綺麗、かつメンテナンスもしっかりされているソフトウェアです
メンテナンスのしやすさと再現の正確さを主に据えたソフトウェアなので、互換性も(たぶん)高いはず
64bit と 32bit の VST2 ・ VST3 プラグインをサポートしているので、これを最初に使う価値ありです
正確には VSTホスト の類いなんですが、これも wine 経由での Windows VST の読み込みをサポートしています Carla については Windows DAW を Linux 上で使う際に JackAss と組み合わせることが多いかと思います ちなみに Carla でも他の VST Bridge を使ったプラグイン読み込みが出来るので、色々と組合せは自由にできます
yabridge が開発される前にはメジャーだった VST Bridge です
……なんですが、ソースコードが非常につぎはぎで、よくこれ動いてるな……と言う感じが強いですね
はっきり言うと古き遺産みたいなソフトウェアです
現在(2021-07-01)だと使ってる人がいるのかどうかが疑問ですが、古いプラグインには有益でしょう
とは言え開発がほぼされてないので、今から使うにはあまり向いてないかと思います